*あじのあれこれ*

ちょい前の自分に言いたい、「気持ちの持ち様でより良い毎日になる方法」を中心に書いていきます。あじが日々感じる「家」「子育て」「ワーママ」「暮らし」「パートナーシップ」について

産後のこのタイミングで読めて本当に良かった本「そして、バトンは渡された」

 

なんか、カッコいいタイトルだな。

 

 


母に昨年の初夏に勧められて借りた時は
それくらいしか思わず
始めの10ページくらいしか読まないで
妊娠発覚からの
あっという間の昨年だったので
(2ヶ月も自宅安静したくせに
すっかり借りたことすら忘れる笑)

 

 

 


里帰り中に読み切って
そのまま母に返そうと
再び読みはじめた
「そして、バトンは渡された」
でした。

 

 

 

 


さっき読み終わりましたが、
もう最後の5ページ、
特にラストのページで
こんなにあったかい気持ちになって、
自分でもえええ、と引くほど
ダラダラ涙出るとは
思わなかった笑

 

 

 

 

 

 


主人公の優子が
十七年間で家族の形態が七回も変わって、
色んな苗字と母親父親を経て、
大人になっていく
成長の様を描いたストーリーで、
さぞ主人公が不幸か捻くれ者か
壮絶な生い立ちかと思いきや

 


主要人物は皆、いい人。


主人公もどこも擦れてないし、
なんならどの親とも上手くやってきて、
「複雑な家庭環境」だからと
そういう目で見る
主人公周りの人たちの心配を余所に
何も不幸ではない日々を送り、
最後は彼氏と結婚する話。

 

 

 

 


なんならうちは
両親離婚してないから父も母もいるし
平凡なよくある家庭だけど、
30代になった今でさえ、
実の親とだって
いっろいろある訳で。

 

 

 


逆に主人公の親になってきた人たちが
主人公に対して凄い愛情もってて、
いい人たちすぎで、
途中まで読んでて、
「あんたはただの幸せ者じゃないか。

私は何を読まされてんだ、幸せ自慢かい。」

と思った。(捻くれ者は自分だった件←)

 

 

 

 

 


主人公をとりまく
親になってきた人たちの
その時の気持ちやその後


そっちに触れはじめた辺りから、
自分の目線が
「主人公ええやん、むしろ羨ましいYO」
から


「親になるということ」
「親として何を幸せと感じるのか」
にシフトし始めて
ラスト号泣、の落ちとなった笑

 

 

 

 

 

 


なんだかね、
ママって特にだと思うけど、
待ちに待った妊娠だとか突然の妊娠発覚だとかは
置いておいて、


とにかく妊娠したら
身体はどんどん変わっていくし
それに伴って出産に向けた身支度をして
(仕事セーブしたり断酒したり
身体に負担がかからないような生活へ)


トツキトオカ経って出産したら
もう母になる。

 


身体のフシギで産んだ途端
おっぱいが出るし
(初めて自分の胸から母乳出た時
身体の変化の凄さと
自分がまさか母になったとはのギャップで
気持ちが追いつかなくて吐きそうになった笑)

 


産んでしまったら、
有無も言わずに母になって
ドタバタ育児がスタートして


もちろん我が子はたまらなく可愛いし
今まで自分が一番だったのが嘘みたいに
子どもが何より一番になって
頭の中が子どもで一杯になる。

 


そうして自然な流れで
親になった訳だけど、
出産する前にも後にも、
「親になる覚悟」
なんて考えた事もなかった。

 

 


本書で出てくる「親」たちはみんな
「親になることを自ら選択した人」たち

 


身体の変化もなく、
実の子でもない人の親になるって
計り知れない事だけど
安易に引き受けられる立場ではない。

 

 


だからこそ
主人公の親になった人たちから伝わる
愛情とか覚悟とかは
自然に親になった自分よりも
よっぽど大きいものに感じた

 

 


すっかり毎日の子育てに追われて
こんな大事なことを
置き去りにしてきてしまったと気付いて

 


親をしてきた人たちの
言葉や想いが描かれていく毎に、
終盤にかけて、
本当にぐっっっと、くる。

 

 

 


これから二人育児で
今までに経験した以上の
ドタバタ生活が始まって

 


自分の置かれている環境に感謝もできずに
そのドタバタに染まっていく前に

 


改めて
親になるということ
を考えさせてもらえて良かった

 

 


この気持ちを
忘れちゃいけない

 


日々の積み重ねを
大事に丁寧にしていこう
と思うきっかけをくれた著書でした